2012年10月2日火曜日

【重要】最終報告会の一般公開中止に関するお知らせ

京論壇代表の幸松から最終報告会にご関心をお持ちの方に重要なお知らせがございます。



京論壇2012代表の幸松大喜と申します。この度は京論壇の最終報告会に興味をお持ち頂きとても嬉しく思います。突然の連絡になり大変申し訳ないのですが、今年度は最終報告会を一般公開しないこととなり、皆様をお呼びすることができなくなりました。この場を持ちまして深くお詫び申し上げます。詳しい決定の経緯を以下に記載致しますので、ご確認頂ければ幸いです。

1.現状の問題…北京大側の懸念

皆様ご存じの通り、現在尖閣諸島問題を発端に「反日」「反中」の空気が両国に渦巻いております。特に中国ではかなり多くの注目が集まっており、暴力的なデモからも見てとれるように、日本や日本人に接する行為自体も大きな非難の対象となっている状況です。

京論壇は現地での安全が確保できると判断したため東京セッションの開催を決定致しましたが、北京大学の学生という立場上、彼らの渡航が広く知れ渡ることになると、同様に非難の対象となる可能性が極めて高い状況です。

具体的にはメディアでの報道だけでなく来場者のネット投稿に関しましても、中国のメディアやネットでの書き込みを通じて情報が歪曲、誇張されると、このような時期に訪日をした非国民的存在として北京大生個人の特定とバッシングが始まる可能性も十分あると考えられます。


2.京論壇2012の決定

 以上の背景を考慮し、京論壇2012は今年度の最終報告会について、来場者を一般公開しないことを決定致しました。参加に興味を持ってくださっていた皆様には、この場を持って深いお詫びを申し上げます。

 京論壇2012にとって今回の決定は、かなりの苦渋の決断でありました。本音の議論を通じて対立を乗り越えるのが京論壇発足の趣旨ですし、リスクを負ってでも目標に突き進むというのが自分達の考える京論壇「らしさ」でありました。本当の意味で日中関係のかけ橋になるためにも、リスクを恐れない姿勢はいつか必ず必要になることです。これは多くの東大メンバーが胸に抱いていたことでありましたし、北京大のメンバーも理解を示してくれ、より規制の軽い方法も模索しました。

しかし今年度は時期が非常に悪いこともあり、発表に不安を抱える状況ではかえって本音の議論が阻害されてしまうことに加え、団体の長期的存続や北京大生保護のため十分な対処をするため、原則非公開とする今回の決定に至りました。何卒ご理解、ご了承頂ければと思います。

今後は議論で得た経験を自分達のなかに留めるのみならず、文章や映像という形で今回の発表を形に残し、反日の機運が収まり北京大生の安全面で問題がないと判断でき次第、京論壇本来の趣旨に基づき何らかの形で発信していく予定です。その際はまた改めて告知致しますので、もしよろしければ足を運んで頂きますと幸いです。


3.皆様にお願いしたいこと

 誠に恐縮ではございますが、北京大生の被害の可能性を最小限に抑えるため、京論壇2012に関するネット上での発言や、京論壇東京セッションの存在が周囲に広まるような行為をできれば控えて頂ければ幸いです。これ以前の発言・行為に関して削除、変更する必要は御座いません。皆様の期待を裏切ってしまったことは申し訳ございませんが、北京大生への配慮のため何卒ご協力お願い致します。

京論壇一同、ベストな形で議論・発表をできなかった今回の悔しさを忘れず、今できることを全力でやっていく所存です。今後も宜しくお願い致します。

ご不明な点があれば京論壇メールアドレス( jingforum△hotmail.co.jp)までご連絡お願いします。(△を@に変えて送信下さい。)

京論壇2012代表 幸松大喜