2012年6月24日日曜日

活動報告(6月・移民)


こんにちは、<移民>分科会参加者の磯野です。
遅くなりましたが、6月度の分科会報告をさせていただきます。

1. 全体ミーティング
 昨日23日に本郷キャンパスで京論壇の全体ミーティングがあり、アラムナイの皆様から多くのアドバイスをいただきました。分科会としては、現状のトピック案(後述)を説明したうえで、ここからどれを選び、どのようにフレームワークに仕上げていったらよいかなどについてお話をいただきました。
 いち参加者としても、アラムナイの皆様とじっくりお話させていただいたことで、京論壇で何を目指せばよいのかがより明確になったように思います!

2. 勉強会
 移民分科会では週1回のペースでミーティングを行っています。
 最初の課題図書は、S. CastlesM. J. Millerの「The Age of Migration」です。移民学の範囲は政治・経済・文化の広い範囲にわたりますが、それを網羅して現代の移民の概観を描いた教科書です。これを皆で輪読した上で、各自話し合いたいトピック案を提出しました。メンバーの興味関心、京論壇として意義のある議論ができるかなどのクライテリアからトピックを選び、最終的なフレームワークへと練り上げているところです。提出されたトピックについて北京側と共有しお互いの関心の強いトピックを選んで、白熱した議論を目指していきます。
 勉強会の雰囲気は「じわじわ熱い」といった感じです。メンバーそれぞれが持っている熱い問題関心がお互いをじわじわと刺激しています。
 
3.トピック案
 先述したように<移民>というテーマは非常に幅広い分野の問題を含みますが、そのなかから現在3つのトピック案を出しています。これらの全てを扱うか、絞り込むかは未定ですが、話し合える量、議論の意義、全体のつながりなどを考慮しながら、これから決定していきます。全体ミーティングでご指摘頂いた内容はこれから反映させていきます。
 なお北京側からの要望もあって、国際移民だけでなく、特に中国の国内移民についても扱っていきます。
(1)アイデンティティ
「日本人」とは、「中国人」とは、そして「移民」とは誰なのか?を問います。具体的には、◆在日中国人・在中日本人◆移民のアイデンティティと教育◆移民の政治参加 といったテーマについて、日中の違いを明らかにしながら議論します。
(2)労働格差
移民とネイティブの間の労働環境の格差について、どう感じるか、是正すべきかといった価値観をぶつけていきます。移民労働者に接する日常の体験から、「農民工」(国内移民)などマクロの問題まで議論できればと思います。
(3)これからの国際分業とグローバル人材観
「グローバル人材となれ」という風潮が高まるなかで、今後の国際分業のあり方がどうなるか、またそうした風潮や個人のキャリアのとらえ方についての日中の違いなどについて議論します。

以上をもって分科会報告とさせていただきます。

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