2012年9月3日月曜日

活動報告(8月・移民)


こんにちは、移民分科会メンバーの天野です。

今回は、8月の活動報告として、先日行われたスカイライトコンサルティングとの合同企画「ファシリテーションワークショップ」の模様についてお話したいと思います。

京論壇のディスカッションでは、活発な議論が交わされる一方、議論が白熱することでともすれば論点を見失ってしまったり、後からみれば些末な部分に拘泥することになってしまったりと、思うように効果的な議論を進められないという悩みがありました。

そこで、今回は協賛企業であるスカイライトコンサルティングでファシリテーターとして活躍されている社員の方を講師としてお招きし、効果的なファシリテーションの心得・テクニックを学ぶ機会が設けられました。

京論壇のメンバー各々が持つ悩みをシェアした後、それぞれの問題を解決するためのTipsが紹介されました。その中でも特に印象深かったのは、

・具体的な議論を始める前に、まずそのトピックについて各メンバーが持っている知識をポストイットに書いて全て貼りだし、共有するとよい。それによって、単なる現状認識の違いによるすれ違いを回避することが出来る。

・論点を見失わないようにするためには、まず「今何について話しているのか」を紙に書き、議論の中心(テーブルの中央)に見えるように置くことが大切。それによって今話しているトピックが常に視野の中に入り、意識から外れにくくなる。もし論点が別のポイントに移ったなら、新たな論点を書いた紙に差し替え、意識的に話のフェーズをスイッチすること。

といった工夫でした。実際に移民分科会のトピックの1つを題材として模擬ディスカッションを行い、こうした仕掛けを試してみましたが、「書く」ことの効果はてきめんで、ワークショップの最後の感想シェアの時間にも多くのメンバーが「今日は『書く』ことの大事さを学べました!」という感想を口ぐちに述べていました。

移民分科会では、こうしたファシリテーション・議論の場づくりの工夫の準備をしつつ、議論の中身・テーマとして約10個のテーマ(例えば、「外国人労働者が『日本の』雇用を得ることで、日本人が失業しているかもしれないことについて問題だと思うか?」など)をピックアップし、それぞれの議論の進め方を小チームに分けて準備しているところです。

今回のワークショップで学んだファシリテーションの技法と合わせて、それぞれのテーマを丁寧に、示唆に富んだ議論にできるよう、最後の2週間の準備を進めていきたいと思います。

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